看護職員の教育
全国で使われているJNAラダーに沿った教育を取り入れており、看護師としてどこでも通用する研修・教育を行っています。
JNAラダー
本看護協会が開した看護の能力開発・評価を行うシステムで、臨床看護の実践レベルに応じて必要な能力を示すものです。
看護実践能力の核となる4つの力「ニーズをとらえる力」「ケアする力」「協働する力」「意思決定を支える力」を、
それぞれ5の習熟段階で評価します。
看護の核となる実践能力 |
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レベルⅠ |
レベルⅡ |
レベルⅢ |
レベルⅣ |
レベルⅤ |
レベルの定義 |
基本的な看護手順に従い必要に応じて助言を得て看護を実践する |
標準的な看護計画に基づき自立して看護を実践する |
ケアの受け手に合う個別的な看護を実践する |
幅広い視野で予測的判断を持ち看護を実践する |
より複雑な状況において、ケアの受け手にとっての最適な手段を選択しQOLを高めるための看護を実践する |
ニーズを捉える力 |
レベル毎の目標 |
助言を受けてケアの受け手や状況(場)のニーズをとらえる |
ケアの受け手や状況(場)のニーズを自らとらえる |
ケアの受け手や状況(場)の特性をふまえたニーズをとらえる |
ケアの受け手や状況(場)を統合しニーズをとらえる |
ケアの受け手や状況(場)の関連や意味をふまえたニーズをとらえる |
ケアする力 |
助言を得ながら、安全な看護を実践する |
ケアの受け手や状況(場)に応じた看護を実践する |
ケアの受け手や状況(場)の特性をふまえた看護を実践する |
様々な技術を選択・応用し看護を実践する |
最新の知見を取り入れた創造的な看護を実践する |
協働する力 |
関係者と情報共有できる |
関係者と情報共有ができる |
看護展開に必要な関係者を特定し、情報交換ができる |
ケアの受け手を取り巻く多職種の力を調整し連携できる |
ケアの受け手の複雑なニーズに対応できるように、多職種の力を引き出し連携に活かす |
意思決定を支える力 |
ケアの受け手や周囲の人々の意向を知る |
ケアの受け手や周囲の人々の意向を知る |
ケアの受け手や周囲の人々に意思決定に必要な情報提供や場の設定ができる |
ケアの受け手や周囲の人々の意思決定に伴うゆらぎを共有でき、選択を尊重できる |
複雑な意思決定プロセスにおいて、多職種も含めた調整的弥桑地を担うことができる |
●レベルⅠでは、ナーシングスキルを使いながら学んでいきます。
准看護師の新人も入職しますので手厚い体制で1人前の看護師に成長できるよう支援しています。
POINT!
2階、3階ともに入院時から、退院及び退院後の生活を視野に入れた看護を行っています。また在宅との連携に特徴を持つ山田病院ならではのプログラムにより、広い視野を持ち、地域で活躍できる看護師の育成をしています。
●レベルⅡ、Ⅲ、Ⅳでは山田病院の独自プログラムの研修コースがあります。
毎年コースを選択し取り組みます。自分のペースに合わせてゆっくり進めたり、2つのコースを一緒に受けることもできます。
看護師・推進プログラム
それぞれに合わせた個別の教育を行っています。
コース
ゆっくりコース
●ブランクがある方
●電子カルテの経験がない方
●病棟経験がない方 など
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入職者研修
入職~5日目まで、入職者研修を行います。入職に必要な研修を受けながら進めます。
1日目 |
2日目 |
3日目 |
4日目 |
5日目 |
病院・病棟オリエンテーション・電子カルテ訓練
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和光会入職者研修
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看護助手、特殊ベッドの操作、日常業務に必要な事
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医療安全、感染対策
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看護部の教育
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日勤の受け持ち患者数
●日勤看護師とペアになり受け持ち患者を徐々に増やしていきます。
- 入職~1か月
- 2名を基本とする師長と相談しながら、受け持ち患者の数を調整します。
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●日勤看護師とペアになり受け持ち患者を徐々に増やしていきます。
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夜勤
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夜勤の自立:4か月目を目標にします。
(その方の状況に応じて調整)
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認定看護師紹介
「摂食・嚥下障害看護」「特定行為」 伊丹和美
私の父は脊髄小脳変性症で、主症状の嚥下障害により「食べたくても食べられない」姿を見てきました。
そして、父のように嚥下障害のために苦しんでいる患者さんに対して何をしたらよいのか毎日悩んでいました。
認定看護師として5年が経過しました。嚥下障害者さんの役に立ちたいという思いが募り、摂食・嚥下障害の認定看護師を目指しました。
口から食べることは生きていくための手段でもあり、生活していく上での楽しみや希望でもあります。その機能が失われるとQOLは大きく
低下します。また、誤嚥性肺炎などは命の危険に関わります。こうした意味でも、摂食・嚥下の領域は看護でも重要な位置を占めているの
ではないでしょうか。
そんな食べるという機能を一人でも多くの人に、より長く持ち続けてもらえるように嚥下障害患者さんの「食べたい」を支える看護を提供し
していきたいと思います。